山芋とろろレシピ:究極のふわふわ!本格だし入りと、超簡単時短とろろの作り方
炊きたてのご飯にふわふわのとろろをかけて、つるりといただく…想像しただけでお腹が鳴りませんか?山芋や長芋のネバネバとした食感と、独特の旨味は、日本人に愛される伝統の味。消化にも良く、栄養満点なので、食欲がない時でもするすると食べられますよね。
でも、「とろろって、どうやって作るの?」「なんだか面倒そう…」と感じている方もいるかもしれません。この記事では、料亭のような本格的な「だし入りとろろ」の作り方から、忙しい日でもパパッと作れる「時短とろろ」の裏技まで、山芋とろろの美味しい世界を徹底解説します。これでもう、あなたの食卓にとろろが登場しない日はありませんよ!
山芋?長芋?大和芋?とろろに最適なのはどれ?
一口に「とろろ」といっても、実は色々な種類の芋があります。それぞれの特徴を知って、とろろ作りに最適な芋を選びましょう。
長芋(ながいも):
特徴: 水分が多く、粘り気は比較的控えめ。すりおろすとサラッとしていて、ふわふわとした軽い食感になります。手に入りやすく、価格も手頃です。
とろろ向き度: ★★★
おすすめ: さっぱりとしたとろろご飯、和え物など。
大和芋(やまとイモ):
特徴: 棒状の「長芋」とは異なり、こぶし状やバチのような形をしています。水分が少なく、驚くほど強い粘り気が特徴。すりおろすと、もちもちとした濃厚なとろろになります。
とろろ向き度: ★★★★★
おすすめ: 本格的なとろろご飯、磯辺揚げなど。最もとろろに適しているとされます。
山芋(やまいも):
特徴: 「山芋」は、実は長芋や大和芋、自然薯(じねんじょ)などの総称です。スーパーなどで「山芋」として売られているのは、ほとんどが「長芋」か「大和芋」のどちらかであることが多いです。
結論として、濃厚でしっかりとしたとろろを楽しみたいなら「大和芋」、手軽にふわふわの食感を楽しみたいなら「長芋」がおすすめです。
【基本のき】山芋をすりおろす際の注意点と下処理
とろろを作る前に、山芋の基本的な扱い方を確認しておきましょう。
かゆみ対策は必須!
山芋には「シュウ酸カルシウム」という成分が含まれており、これが皮膚に触れるとかゆみやピリピリ感を感じることがあります。
素手で触らない!: 必ずゴム手袋やビニール手袋を着用しましょう。
肌が敏感な方は長袖で: 腕の内側なども痒くなることがあるので、長袖を着るのも有効です。
かゆみが出たら: 酢水で洗うか、冷水で冷やすと和らぐことがあります。
下処理のポイント
ひげ根を焼く: 山芋のひげ根は、コンロの火やバーナーで軽く炙り焼きにすると、綺麗に処理できます。
皮をむく: 皮むき器や包丁で、薄く皮をむきます。
変色防止: 皮をむいたら、すぐに酢水にくぐらせるか、レモン汁を少量塗ると変色を防げます。
究極のふわふわ!だし入り本格とろろの作り方
まるで料亭のような、香り高くて上品なだし入りとろろのレシピです。少し手間はかかりますが、その美味しさは格別!
材料(2人分)
大和芋(または長芋):200g
卵黄:1個分(お好みで)
【A:だし汁】
だし汁:100ml(昆布とカツオで丁寧にとったものがおすすめ)
しょうゆ:大さじ1
みりん:大さじ1
(お好みで)塩:少々
ご飯:茶碗2杯分
刻み海苔:適量
作り方
だし汁を作る(Aを合わせる):
鍋にだし汁としょうゆ、みりんを入れ、ひと煮立ちさせてアルコールを飛ばします。
味見をして、お好みで塩で味を調えます。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておきましょう。温かいとろろが良い場合は、人肌程度に温めてもOKです。
山芋をすりおろす:
山芋は皮をむき、水気を拭き取ります。
おろし金(目が細かいものほど滑らかな仕上がりに)ですりおろします。すり鉢があれば、すりおろした後さらにすりこぎでよくすり混ぜると、よりきめ細かく、ふわふわになります。
混ぜ合わせる:
すりおろした山芋に、冷ましておいた(A)のだし汁を少しずつ加えながら、泡立て器でよく混ぜ合わせます。空気を含ませるように混ぜると、ふわふわの仕上がりになります。
粘り気が強い場合は、だし汁の量を調整してください。
お好みで卵黄を加えて混ぜると、コクとまろやかさが加わります。
盛り付ける:
温かいご飯を茶碗に盛り、上から作ったとろろをたっぷりかけます。
お好みで刻み海苔を散らして完成です。
超簡単!忙しい日の時短とろろの作り方
「本格的なのはわかるけど、毎日手軽にとろろを食べたい!」そんな時には、こちらの時短レシピがおすすめです。
材料(1人分)
長芋:100g
めんつゆ(濃縮タイプ):大さじ1〜2(お好みで調整)
水:大さじ1〜2(めんつゆの濃さに合わせて調整)
ご飯:茶碗1杯分
刻み海苔、卵黄など:お好みで
作り方
長芋をすりおろす:
長芋は皮をむき、水気を拭き取り、おろし金ですりおろします。(ここでも手袋を忘れずに!)
味付けする:
すりおろした長芋に、めんつゆと水を加えてよく混ぜ合わせます。
味見をして、お好みの濃さに調整してください。
盛り付ける:
温かいご飯にかけて、お好みで刻み海苔や卵黄をトッピングして完成!
とろろをさらに美味しく!アレンジレシピとちょい足しアイデア
基本のとろろも美味しいですが、色々なアレンジでさらに楽しめます。
1. とろろ+αでご飯が進む!
マグロとろろ丼: 刺身用のマグロ(漬けにしても美味しい!)ととろろを合わせれば、豪華な一品に。
オクラとろろ: 茹でたオクラを刻んで混ぜると、ネバネバ感が増して栄養もアップ。
キムチとろろ: 刻んだキムチとごま油を混ぜるだけで、ピリ辛とろろに大変身。
納豆とろろ: 納豆を混ぜると、さらに栄養満点でスタミナ満点!
2. ご飯以外で楽しむ!
とろろそば/うどん: 温かい出汁と麺に、とろろをたっぷりかけて。
とろろ焼き(お好み焼き風): 大和芋をすりおろして、小麦粉の代わりに使えば、ヘルシーでもっちりとしたお好み焼きに。
揚げ出しとろろ: とろろを小分けにして揚げ、だし汁に浸せば、外はカリッ、中はふわとろの絶品料理に。
3. 薬味・ちょい足しアイデア
ねぎ、大葉、ミョウガ: 香りや食感のアクセントに。
七味唐辛子、山椒: ピリッとした辛みが食欲をそそる。
梅干し: さっぱりとした酸味が、とろろの旨味を引き立てる。
すりごま: 香ばしさと栄養をプラス。
山芋の選び方と保存方法
新鮮な山芋を選ぶことと、正しく保存することが、美味しいとろろ作りの第一歩です。
選び方
ハリとツヤがある: 皮にハリがあり、傷や変色がないものを選びましょう。
重さがある: ずっしりと重みがあるものは、水分が豊富で新鮮な証拠です。
ひげ根が少ない: ひげ根が少ない方が、調理しやすいです。
保存方法
丸ごとの場合: 新聞紙に包んで、冷暗所(野菜室など)で保存しましょう。乾燥を防ぐのがポイントです。数週間〜1ヶ月程度保存可能です。
カットした場合: 切り口が空気に触れると変色するので、切り口をラップでぴったりと覆い、冷蔵庫で保存します。できるだけ早く使い切りましょう。
すりおろした場合(冷凍保存): すりおろしたとろろは、少量ずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存可能です。使う時は、自然解凍するか、凍ったまま味噌汁などに投入して使えます。約1ヶ月程度保存できます。
まとめ:とろろで健康的な食生活を!
だし入り本格とろろも、めんつゆでパパッと作る時短とろろも、どちらも手軽に美味しく楽しめる山芋とろろ。栄養満点で消化にも良いとろろは、日々の食卓に取り入れたい健康食材です。
今回ご紹介したレシピやアイデアを参考に、ぜひ様々なとろろ料理に挑戦してみてください。きっとあなたの食卓が、もっと豊かで美味しいものになりますよ!