【まるごと里芋ガイド】選び方から保存、むき方、絶品レシピまで!
秋から冬にかけて旬を迎える、ねっとりとした食感が魅力の「里芋」。煮物やお味噌汁、様々な料理で大活躍する人気の野菜ですが、「皮むきが面倒…」「選び方がわからない」「保存ってどうするの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな里芋を美味しく、そして賢く楽しむための情報をぎゅっとまとめました! 選び方から正しい保存方法、ツルッと簡単にむける裏技、さらには嬉しい栄養まで、里芋の魅力をとことん深掘りします。
良い里芋を選ぶポイントは?新鮮な里芋を見分けるコツ
美味しい里芋料理を作るには、まず新鮮な里芋を選ぶことが大切です。お店で里芋を選ぶ際は、以下の点に注目してみてください。
- ふっくらと丸みがあるもの: 全体的に丸々としていて、ずっしりとした重みがあるものは、水分をしっかり含んでいて新鮮な証拠です。
- 表面がきれいなもの: 傷や斑点、カビがなく、色が均一で土が付いているものは鮮度が良いです。親芋(大きい里芋)から離した部分(ヘタの部分)が白くてきれいなものが◎。
- ひび割れがないもの: 乾燥しているとひび割れができることがあります。ひび割れがない、しっとりとしたものが良いでしょう。
- 親芋(大きい里芋)と子芋(小さい里芋)の選び方: 親芋は大きくてホクホクした食感が特徴で、煮崩れしにくいので煮物におすすめ。子芋は小さくてねっとりとした食感で、お味噌汁や和え物に最適です。料理によって使い分けると良いですね。
里芋の正しい保存方法:鮮度を長持ちさせる秘訣
里芋はデリケートな野菜なので、正しい方法で保存することが大切です。
常温保存が基本(土付きの場合)
里芋は寒さと乾燥に弱いため、冷蔵庫での保存はあまりおすすめできません。
- 土付きのまま新聞紙などで包む: 土を洗い落とさず、購入した状態のまま新聞紙やキッチンペーパーなどで包みます。これにより、適度な湿度を保ち、乾燥を防ぎます。
- 風通しの良い冷暗所で保存: 直射日光が当たらない、涼しくて風通しの良い場所(玄関や床下収納など)に置きます。
- 保存期間の目安: 約1ヶ月程度。
洗ってしまった里芋やカットした里芋は?
一度土を洗い落としたり、カットしたりした里芋は、保存方法が変わります。
- 冷蔵保存: 水分を拭き取り、キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。傷みやすいので、2~3日を目安に早めに使い切りましょう。
- 冷凍保存(おすすめ!): 皮をむいて下処理をした里芋は、冷凍保存が可能です。使いやすい大きさにカットして冷凍用保存袋に入れ、平らにして凍らせます。約1ヶ月程度保存でき、凍ったまま煮物などに使えて便利です。
面倒な皮むきもこれで解決!里芋の下ごしらえと裏技
里芋の皮むきは、手がかゆくなったり、ぬめりで滑ったりと、少し大変なイメージがありますよね。でも、いくつかのコツを知っていれば大丈夫!
基本の皮むき(ピーラーや包丁で)
- 乾いた状態でむく: 里芋が乾いているうちにむくと、ぬめりが少なく、比較的スムーズにむけます。
- ピーラーを使う: 小さい里芋や丸い里芋にはピーラーが便利です。
- 包丁を使う: 大きい里芋や変形している里芋は、包丁でむくのがおすすめです。ヘタと底を切り落とし、縦に切り込みを入れてからむくと簡単です。
手がかゆくなるのを防ぐ対策
里芋のぬめりには「シュウ酸カルシウム」という成分が含まれており、これがかゆみの原因になることがあります。
- ゴム手袋を着用する: これが一番確実な方法です。
- 酢水につける: 皮をむいた里芋を軽く酢を入れた水にさらすと、ぬめりが取れやすくなり、かゆみも軽減されます。
- 塩でもむ: 皮をむいた後、塩をまぶして優しくもみ、水洗いするとぬめりが取れます。
【裏技!】ツルッと簡単にむける方法
- 加熱してからむく: 里芋を皮付きのまま、電子レンジで数分加熱するか、熱湯で軽く茹でます。粗熱が取れたら、手で皮を剥くことができます。驚くほどツルッとむけますよ!
- 冷凍してからむく: 皮付きのまま冷凍し、凍った状態のまま水に浸すと、自然と皮が剥がれやすくなります。
「ぬめり取り(下茹で)」の重要性
皮をむいた里芋は、料理の前に「ぬめり取り」をするのがおすすめです。
- 米のとぎ汁で下茹で: 米のとぎ汁で茹でると、アクが取れて白く仕上がり、ぬめりも適度に残って美味しくなります。
- 沸騰したお湯で下茹で: 沸騰したお湯に里芋を入れ、2~3分茹でてザルにあげ、水で軽く洗います。これにより、余分なぬめりが取れ、味が染み込みやすくなります。
里芋の栄養:美味しくて体にも嬉しい効能
里芋は美味しいだけでなく、私たちの体に嬉しい栄養素をたくさん含んでいます。
- カリウム: 体内の余分な塩分を排出し、むくみの解消や血圧の調整に役立ちます。
- 食物繊維: 腸内環境を整え、便秘の解消をサポートします。里芋のねっとりとしたぬめり成分も食物繊維の一種です。
- ガラクタン、ムチン: 里芋特有のぬめり成分で、胃腸の粘膜を保護し、消化吸収を助ける働きが期待されています。免疫力アップにも貢献すると言われています。
- ビタミンC、E: 抗酸化作用があり、美容や健康維持に役立ちます。
低カロリーで、様々な栄養素をバランス良く摂取できる里芋は、積極的に食卓に取り入れたい健康野菜ですね。
里芋を使った絶品レシピのヒント
下ごしらえをマスターしたら、色々な料理に挑戦してみましょう!
- 定番の煮物: 鶏肉やイカと一緒に煮込んだり、シンプルな白だしで煮たり。味が染み込んだ里芋は絶品です。
- お味噌汁や豚汁: ねっとりとした里芋は汁物に入れると、コクが出て体が温まります。
- 揚げ物: 唐揚げにしたり、コロッケの具にしたりすると、ホクホクもちもちの食感が楽しめます。
- 和え物やサラダ: 茹でてマヨネーズやごま和えにすると、普段とは違う一品に。
- グラタンやシチュー: 洋風の料理にも意外と合うので、ぜひ試してみてください。
まとめ:里芋マスターになって、食卓をもっと豊かに!
里芋は、選び方から保存、下ごしらえまで少しコツがいる野菜かもしれません。しかし、今回ご紹介したポイントを押さえれば、誰でも簡単に美味しい里芋料理を楽しむことができます。
栄養満点で、食感も楽しい里芋を、ぜひ皆さんの食卓にもっとたくさん取り入れてみてください。きっと、旬の味覚を存分に味わえるはずです!