結婚式のご祝儀袋、これで完璧!選び方から書き方まで基本マナーを徹底解説
結婚式に招待されたら、まず準備したいのが**「ご祝儀袋」**ですよね。「どんな袋を選べばいいの?」「名前はどう書くの?」「金額によって種類を変えるの?」など、意外と知らないマナーがたくさんあって、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ご祝儀袋は、新郎新婦へのお祝いの気持ちを伝える大切なもの。失礼なく、心を込めて渡すためにも、基本のマナーをしっかり押さえておきましょう!この記事を読めば、ご祝儀袋選びから書き方まで、全てが解決しますよ。
1. 結婚式のご祝儀袋、なぜ「結び切り」を選ぶの?
ご祝儀袋には、水引(みずひき)と呼ばれる飾りの結び方にいくつかの種類があります。結婚式で使うご祝儀袋を選ぶ際に、最も重要なポイントがこの水引の種類です。
1-1. 結婚式には「結び切り」か「あわじ結び」を!
結婚式では、**「一度きりのお祝い事」**という意味を持つ水引を選びます。
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結び切り: 一度結ぶとほどけにくいことから、「二度と繰り返さない」という意味が込められています。結婚祝いに最もふさわしい結び方です。
(イメージ写真:結び切り水引のご祝儀袋)
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あわじ結び(鮑結び): 結び切りと同じく一度結ぶとほどけにくい特徴を持ち、両端を引っ張るとさらに強く結ばれることから、「末永くお付き合いする」という意味も込められています。こちらも結婚祝いにふさわしい結び方です。
(イメージ写真:あわじ結び水引のご祝儀袋)
1-2. 絶対にNG!「蝶結び」は避けて
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蝶結び(花結び): 何度でも結び直せることから、「何度でも繰り返したいお祝い事」という意味があります。出産祝いや入学祝いなどには使われますが、結婚祝いでは絶対に避けましょう。
(イメージ写真:蝶結び水引のご祝儀袋)
2. ご祝儀袋の選び方:金額とデザインのバランス
ご祝儀袋は、中に入れる金額に見合ったものを選ぶのがマナーです。
2-1. 金額とデザインの目安
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1万円〜3万円程度: 水引が印刷されたシンプルなデザインや、水引が本物でも比較的控えめなものを選びましょう。
(イメージ写真:シンプルで水引が印刷されたタイプのご祝儀袋)
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3万円〜5万円程度: 水引が本物で、豪華すぎず、上品なデザインのものを選びます。
(イメージ写真:水引が立体的な、少し華やかなご祝儀袋)
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5万円以上〜: 金色の水引が使われていたり、飾り結びがより複雑で豪華なデザインを選びましょう。
(イメージ写真:非常に豪華で凝ったデザインの水引のご祝儀袋)
2-2. 袋の色と素材
- 色: 基本は白を選びます。
- 素材: 上質な和紙でできたものや、華やかな飾りが施されたものを選びましょう。キャラクターものやカジュアルすぎるデザインは、親しい友人でも避けた方が無難です。
3. ご祝儀袋の書き方:心を込めて丁寧に
ご祝儀袋の表書きや中袋は、墨で書くのが基本です。
3-1. 表書きの書き方
ご祝儀袋の上段中央に、お祝いの言葉を書きます。
- 「寿」
- 「御結婚御祝」
- 「御祝」
- 「壽」 (旧字体)
これらのいずれかを、**毛筆または筆ペン(濃い墨色)**で丁寧に書きます。ボールペンや万年筆、薄墨はNGです。
3-2. 氏名の書き方
ご祝儀袋の下段中央に、贈り主の氏名を書きます。
- 個人で贈る場合: フルネームを上段の文字より少し小さめに書きます。
- 夫婦で贈る場合: 中央に夫のフルネームを書き、その左隣に妻の名前のみを書きます。
- 連名で贈る場合(3名まで): 中央からバランス良く、右から順に年長者(または役職が上の方)の氏名をフルネームで書きます。
- 4名以上で贈る場合: 代表者の氏名を中央に書き、その左隣に「他一同」と書きます。中袋には、全員の氏名と金額を記載した別紙を入れましょう。
3-3. 中袋(中包み)の書き方
ご祝儀袋の中に入っている白い封筒が「中袋(中包み)」です。こちらにも記入が必要です。
- 表面: 中央に**「金壱萬円」「金参萬円」**のように、旧字体で金額を書きます。
- 一:壱
- 二:弐
- 三:参
- 五:伍
- 十:拾
- 千:阡
- 万:萬
- 円:圓
- 裏面: 左下に、贈り主の郵便番号、住所、氏名を書きます。これは、新郎新婦がご祝儀の管理や内祝いを送る際に役立ちます。
4. お札の入れ方と渡し方
ご祝儀は、お札の入れ方にもマナーがあります。
4-1. お札の入れ方
- 新札を用意する: 「新しい門出をお祝いする」という意味を込めて、必ず新札を用意しましょう。銀行の窓口で両替できます。
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お札の向き: お札の表(人物の顔が描かれている面)を、中袋の表側(金額を書いた側)に向けて入れます。そして、肖像画が上になるように入れましょう。お祝いの気持ちを表す「顔を出す」という意味が込められています。
(イメージ写真:お札の肖像画が上向きで中袋の表側を向いている様子)
4-2. ご祝儀の渡し方
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袱紗(ふくさ)に包む: ご祝儀袋は、そのままカバンに入れるのではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持ち運びましょう。汚れたり折れたりするのを防ぎ、丁寧な印象を与えます。
(イメージ写真:ご祝儀袋が袱紗に包まれている様子)
- 受付での渡し方: 受付で「本日はおめでとうございます」とお祝いの言葉を述べながら、袱紗からご祝儀袋を取り出し、相手が文字を読める向きにして両手で渡します。
まとめ:マナーを心得て、心からの「おめでとう」を伝えよう!
結婚式のご祝儀袋は、選び方から書き方、渡し方まで、細かなマナーがたくさんあります。一見難しそうに見えますが、それぞれのマナーには新郎新婦への敬意や祝福の気持ちが込められています。
今回ご紹介したポイントを参考に、ご自身の立場や金額に合ったご祝儀袋を丁寧に準備し、心からの「おめでとう」を伝えてくださいね。きっと、あなたの温かい気持ちが新郎新婦にも届くはずです!