「すそわきが」ってどこから臭うの？気になるニオイの原因と対策を解説！
「もしかして、私、すそわきが…？」デリケートゾーンのニオイ、気になりますよね。特に「すそわきが」という言葉を聞くと、どこから、どんな風に臭うのか、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、「すそわきが」がどこから発生するニオイなのか、そしてその原因や効果的な対策について、分かりやすく解説していきます。一人で悩まずに、正しい知識でケアを始めましょう！
「すそわきが」は、まさにその名の通り「すそ」から
「すそわきが」という言葉は、「わきが（腋臭症）」のデリケートゾーン版を指します。つまり、デリケートゾーン、特に陰部やその周辺の体毛が生えている部分から発生する特有のニオイのことを言います。
「わきが」がワキの下にあるアポクリン汗腺から出る汗が原因で起こるのと同じように、「すそわきが」も、デリケートゾーンに集まっているアポクリン汗腺から分泌される汗が主な原因となるんです。
なぜデリケートゾーンが臭うの？ニオイのメカニズム
デリケートゾーンには、ワキの下と同じように、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の2種類の汗腺が集中しています。
アポクリン汗腺からの汗:
この汗腺から出る汗は、タンパク質や脂質、糖質、アンモニアなどを多く含んでいます。これらの成分自体は無臭ですが、皮膚の表面にいる**常在菌（特にブドウ球菌など）がこれを分解する際に、特有の「わきが臭」**を発生させます。これが「すそわきが」の主なニオイの元です。
アポクリン汗腺は、性ホルモンの影響を受けるため、思春期以降に活発になります。
エクリン汗腺からの汗:
こちらは全身にある汗腺で、ほとんどが水分です。汗自体は無臭ですが、蒸れやすいデリケートゾーンでは、この汗によって湿度が高まり、雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。その結果、**雑菌が皮脂や垢などを分解し、別の種類の「蒸れたようなニオイ」や「酸っぱいニオイ」**を発生させることもあります。
皮脂腺からの分泌物:
デリケートゾーンには皮脂腺も多く、皮脂が分泌されます。この皮脂も、雑菌によって分解されるとニオイの原因になります。
これらの要素が複合的に絡み合って、デリケートゾーン特有のニオイ「すそわきが」が発生するのです。
「すそわきが」のニオイってどんな感じ？
「すそわきが」のニオイは個人差がありますが、一般的には以下のように表現されることが多いです。
鉛筆の芯のようなニオイ
カビのようなニオイ
スパイスのようなニオイ
ツンとした酸っぱいニオイ
焦げ付いたようなニオイ
玉ねぎのようなニオイ
これらはあくまで例であり、ご自身で判断するのは難しいこともあります。しかし、このような特徴的なニオイを感じる場合は、「すそわきが」の可能性を考えてみても良いかもしれません。
自分でできる！「すそわきが」対策
デリケートゾーンのニオイは、日々のケアで大きく改善できる可能性があります。
1. 清潔を保つ！正しい洗い方がカギ
デリケートゾーンは洗いすぎも乾燥の原因になりますが、清潔を保つことは非常に重要です。
専用ソープを使う: 刺激の少ないデリケートゾーン専用の洗浄剤（弱酸性のもの）を使用し、指の腹で優しく洗いましょう。ゴシゴシこすると肌を傷つけ、バリア機能が低下してしまうので注意。
毛の根元まで洗う: アポクリン汗腺は毛根の深い部分にあるため、毛の生えている部分も丁寧に洗うことが大切です。
洗い流しはしっかりと: 洗浄成分が残らないように、シャワーでしっかりと洗い流しましょう。
清潔なタオルで優しく拭く: 洗った後は、清潔なタオルでポンポンと優しく水分を拭き取ります。ゴシゴシ摩擦しないように気をつけましょう。
2. 蒸れを防ぐ！通気性の良い下着選び
デリケートゾーンが蒸れると、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
通気性の良い素材を選ぶ: 下着は綿（コットン）やシルクなど、通気性や吸湿性に優れた素材を選びましょう。化学繊維は蒸れやすい傾向があります。
締め付けないデザイン: ピタッとした下着や衣類は避け、ゆったりとしたデザインで通気性を確保しましょう。
こまめな交換: 汗をかいたり、蒸れたりしたと感じたら、下着をこまめに交換することが大切です。
3. デリケートゾーンの保湿ケアも大切
乾燥は肌のバリア機能を低下させ、ニオイの原因となる菌が繁殖しやすい状態を作ることもあります。
専用の保湿剤を使う: 洗浄後は、デリケートゾーン専用の保湿クリームやオイルで優しく保湿しましょう。
4. 制汗・殺菌アイテムを取り入れる
ニオイ対策に特化したアイテムも活用しましょう。
デリケートゾーン専用のデオドラント: 汗を抑えたり、菌の繁殖を抑える成分（殺菌成分）が配合された専用のデオドラント製品を使うと効果的です。スプレータイプやジェルタイプ、シートタイプなど様々な種類があります。
ワキ用デオドラントの転用は注意: ワキ用デオドラントの中には刺激の強い成分が含まれているものもあります。デリケートゾーンは肌が非常に敏感なので、必ずデリケートゾーン専用と明記されたものを選ぶようにしましょう。
5. 食生活や生活習慣の見直し
食生活やストレスもニオイに影響を与えることがあります。
動物性脂肪や油っぽい食事を控える: 過剰な摂取は皮脂分泌を促し、ニオイを強める可能性があります。
バランスの取れた食事: 野菜や果物をしっかり摂り、腸内環境を整えることも大切です。
ストレスをためない: ストレスはホルモンバランスを乱し、汗腺の活動にも影響を与えることがあります。リラックスする時間を作りましょう。
6. 体毛の処理も検討する
デリケートゾーンの毛が多いと、汗や汚れが絡まりやすく、雑菌が繁殖する温床になりがちです。
VIO脱毛: 医療脱毛やエステ脱毛で体毛を処理することで、清潔さを保ちやすくなり、ニオイの軽減につながります。
自己処理: シェービングやトリミングで毛の量を減らすだけでも、蒸れにくくなりますが、肌を傷つけないよう慎重に行い、肌ケアも忘れずに行いましょう。
どこから臭うか不安なら、専門家への相談も
「すそわきが」はデリケートな問題なので、一人で抱え込まずに専門家に相談することも大切です。
婦人科: まずは婦人科を受診し、他の病気（感染症など）が原因でニオイが発生していないかを確認してもらいましょう。
皮膚科: 皮膚の専門家である皮膚科でも、ニオイの原因やケアについて相談できます。
美容外科・美容皮膚科: ニオイがひどく、セルフケアでは改善が難しい場合は、アポクリン汗腺を根本的に治療する手術や、ボトックス注射などの治療法も検討できます。
まとめ
「すそわきが」は、デリケートゾーンにあるアポクリン汗腺から出る汗が原因で発生する、ワキガと似たニオイです。清潔を保ち、蒸れを防ぎ、適切なケアを行うことで、ほとんどの場合はニオイを軽減することができます。
もし一人で悩んでいるなら、まずは今回ご紹介したセルフケアを試してみてください。それでも改善しない場合や、不安が強い場合は、遠慮なく専門のクリニックに相談してみるのが一番の解決策ですよ。自分に合った方法を見つけて、自信を持って毎日を過ごしましょう！