ギョッ!家や庭で見かけたあの虫、ヤスデ?ムカデ?ゲジゲジ?見分け方と効果的な対策


「うわっ!なんか足がいっぱいある変な虫がいる!」

「庭で見かけたんだけど、これってムカデ?噛まれたらどうしよう…」

家の中や庭で、足がたくさんあるニョロニョロした虫を見かけると、思わずゾッとしてしまいますよね。特にムカデと聞くと、毒があるイメージで怖く感じる方も多いでしょう。でも、その虫、本当にムカデでしょうか?実は、見た目が似ていても、ヤスデ、ムカデ、ゲジゲジでは、生態や危険性、そして対処法が大きく異なります。

この記事では、この3種類の虫を正確に見分ける方法から、もし家や庭で見かけたときにどうすればいいのか、効果的な駆除・対策方法まで、分かりやすく解説します。もう足がいっぱいいる虫にドキドキしなくて済むように、正しい知識を身につけて、安心して快適な暮らしを守りましょう!

まずはここをチェック!ヤスデ・ムカデ・ゲジゲジを見分けるポイント

見た目が似ているだけに、多くの人が混同しやすいこの3種類の虫。しかし、よく見ると決定的な違いがあります。

1. ヤスデ(Diplopoda)

  • 見た目の特徴

    • 体は丸みを帯びて筒状。硬い殻に覆われていることが多いです。

    • 体節ごとに2対(4本)の足が生えています。足の数が非常に多く、動きはゆっくりとしています。

    • 色は黒っぽい、茶色、灰色など地味な色が多いです。

  • 生態・性質

    • 基本的に無害。人間に積極的に噛みつくことはありません。

    • 刺激を与えると体を丸めたり、独特の臭いのある液体を出したりすることがあります(これが不快な場合も)。

    • 落ち葉や朽木、石の下など、湿気が多く腐った植物質がある場所を好みます。

    • 大発生することがあり、大量に家の中に侵入してくることがあります。

  • 危険性なし(毒はなく、噛みつくこともありません。ただし、体液に触れると皮膚炎を起こす可能性がごく稀にあります)。

2. ムカデ(Chilopoda)

  • 見た目の特徴

    • 体は平たく、ツヤがある種類が多いです。

    • 体節ごとに1対(2本)の足が生えています。足の数はヤスデより少なく、動きは素早いです。

    • 色は黒や茶色が多く、オレンジや赤の縞模様がある種類もいます。

    • 頭部に長い触角、尾部に長い触角のような脚があります。

  • 生態・性質

    • 肉食性で、ゴキブリやクモなどの昆虫を捕食します。

    • 攻撃的で、刺激を受けると噛みついてくることがあります。

    • 湿気の多い場所を好み、石の下、植木鉢の下、朽木の中などに潜んでいます。

    • 夜行性です。

  • 危険性有毒(顎に毒腺があり、噛まれると激しい痛み、腫れ、しびれが生じることがあります。アナフィラキシーショックを起こす人もいます。特にオオムカデは注意が必要です)。

3. ゲジゲジ(Scutigera coleoptrata)

  • 見た目の特徴

    • 体は平たく、細長い足が非常に長いのが特徴です。

    • 足の数は体節ごとに1対(2本)で、ムカデと同じですが、足が異常に長く、体がフワフワしているように見えます。

    • 色は灰色や黄褐色で、黒い縦縞模様があることが多いです。

    • 動きは非常に素早く、不規則に動きます。

  • 生態・性質

    • 肉食性で、ゴキブリ、クモ、ハエなどの害虫を捕食します。

    • 基本的には無害。ただし、稀に噛みつくことがありますが、毒は弱く、人への被害はムカデほどではありません。

    • 暗く湿った場所を好み、風呂場や台所の排水口、湿った地下室などで見られます。

  • 危険性低い(ムカデのように強い毒性はなく、積極的に噛みつくことは稀です。見た目の不気味さから嫌がられることが多いです)。

特徴

ヤスデ

ムカデ

ゲジゲジ

体の形

丸みを帯びた筒状

平たく、ツヤがある

平たく、細長い足が非常に長い

足の数

体節ごとに2対(4本)

体節ごとに1対(2本)

体節ごとに1対(2本)、異常に長い

動き

ゆっくり

素早い

非常に素早く不規則

危険性

無害(体液で稀に皮膚炎)

有毒(激しい痛み、腫れ)

低い(ごく稀に噛むが毒は弱い)

生態

腐植食、湿った場所、大発生しやすい

肉食、攻撃的、湿った場所、夜行性

肉食、害虫捕食、湿った場所、動き不規則

家や庭で発見!効果的な駆除・対策方法

見分けることができたら、次はその虫の種類に応じた対策を立てましょう。

ヤスデの場合:侵入対策と発生源の除去が重要

ヤスデは無害ですが、大量発生すると見た目の不快感や異臭が問題になります。

  • 侵入対策

    • 隙間を塞ぐ:建物の基礎のひび割れ、窓やドアの隙間、換気口などに網戸やパテ、隙間テープなどで侵入経路を塞ぎましょう。

    • 家の周囲の整理整頓:落ち葉や枯草、朽木、プランターの下など、ヤスデが隠れやすい湿った場所をなくします。

    • 殺虫剤の散布:家の周囲の基礎部分や、侵入経路になりそうな場所に、ヤスデ用の粒剤や液体の殺虫剤を帯状に散布すると効果的です。

  • 駆除

    • 見つけたら掃除機で吸い取るか、ほうきで掃き出す。大量発生している場合は、市販のヤスデ用殺虫スプレーを直接噴射します。

ムカデの場合:毒に注意!専門業者への相談も視野に

ムカデは毒性が強く、噛まれると危険なので、素手で触らないことが鉄則です。

  • 侵入対策

    • 家の周囲の整理整頓:石や落ち葉、植木鉢、段ボールなど、ムカデが隠れる場所をなくし、風通しを良くします。

    • 湿気を減らす:床下の換気を良くする、水漏れがないか確認するなど、家の周囲の湿気対策を行います。

    • 忌避剤・殺虫剤の活用:家の周りの基礎部分や、侵入経路になりそうな場所に、ムカデ用の忌避剤(ヒノキなど)や、残効性のある殺虫剤を散布します。粉剤も有効です。

    • 物理的なバリア:目の細かい防虫ネットを窓や換気口に取り付ける。

  • 駆除

    • 発見したら、素手で触らず、火バサミやトングなどで捕まえ、熱湯をかけるのが最も確実な駆除方法です。熱湯をかける際は、周りに注意し、火傷に気をつけましょう。

    • 市販のムカデ用殺虫スプレーを直接噴射するのも効果的です。

    • 室内で噛まれた場合:すぐに患部を流水で洗い流し、冷やします。抗ヒスタミン軟膏を塗るか、症状がひどい場合は医療機関を受診しましょう。

    • 専門業者への相談:頻繁にムカデが出る、自分で対処するのが怖い場合は、害虫駆除の専門業者に相談するのが最も安全で確実です。

ゲジゲジの場合:害虫駆除の「益虫」だが、不快なら対処を

ゲジゲジは見た目は不気味ですが、ゴキブリなどの害虫を食べてくれる「益虫」としての側面もあります。しかし、見た目が苦手な場合や、数が多い場合は対策が必要です。

  • 侵入対策

    • 家の中の湿気対策:風呂場や台所の換気を良くし、水回りの水滴を拭き取るなど、湿気を減らします。

    • 餌となる害虫を減らす:ゴキブリなどゲジゲジの餌となる害虫を駆除することが、結果的にゲジゲジの発生を抑えることにつながります。

    • 隙間を塞ぐ:ヤスデやムカデと同様に、家の隙間を塞ぎ、侵入経路を断ちます。

  • 駆除

    • 見つけたら掃除機で吸い取るか、ほうきで掃き出す。

    • 市販の殺虫スプレーを直接噴射するのも効果的です。

快適な住まいを守る!予防と早期発見がカギ

ヤスデ、ムカデ、ゲジゲジ、どの虫も「湿気」と「隠れる場所」を好む傾向があります。これらを意識した対策が、虫の侵入を防ぐ最も効果的な方法です。

  • 家の周囲の環境整備:

    庭の草むしりや落ち葉の清掃をこまめに行い、風通しを良くしましょう。朽木や不要な物を放置しないことも大切です。

  • 家の中の湿気対策:

    特に水回りや通気性の悪い場所は、常に乾燥を心がけましょう。換気をしっかり行い、除湿器を活用するのも良い方法です。

  • 定期的な点検:

    家の基礎や壁のひび割れ、窓やドアの隙間などを定期的に点検し、見つけたらすぐに補修しましょう。

「足がいっぱいいる虫」と一括りにせず、それぞれの特徴を理解して適切な対策を講じることが、快適で安全な住まいを守るための第一歩です。もう、不気味な虫に悩まされることなく、安心して過ごせる毎日を手に入れましょう!

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